上條記念館は、医系総合大学である昭和大学の創立90周年記念事業として、旗の台キャンパスに建設された。1、2階に講堂である上條ホールがあり、地階および上層階には各種学会やコンベンションの開催が可能な会議室やバンケットホールを備え、一般の方も利用可能となっている。また、地下2階には上條記念ミュージアムが設置されている。
弊社は、設計チームの一員として、上條ホールを中心に施設全体の計画に携わった。上條記念館は、昭和大学の新たなシンボルとなる施設であり、温かい落ち着き感と洗練された雰囲気が求められ、メインホワイエや上條ホールの客席空間を木質系の仕上げとすることなどで、それを実現している。
上條ホールは、各種学会利用を主体としながら、セミナー・講演会・式典・コンサート等にも幅広く利用できる講堂である。客席は2層構成であり、合計641席となっている。一体感を得られるように座席を緩やかな円形配置とし、途中の入退場がしやすいように1階席後部は中央にも縦通路を設けている。手術の中継等にも対応できる高精彩なプロジェクターや縫い目のないスクリーン、さらにはサテライト同時放送設備を備えており、医系総合大学の講堂ならではの学術・文化を発信できる施設となっている。
建築概要
- 所在地
- 東京都品川区 MAP
- 設計者
- 日本設計
- 開館年
- 2019年
- 延床面積
- 9696,24㎡
- 施設構成
- ホール(641席)、バンケットルーム(スクール形式180席、正餐180名、立食200名)、大会議室(スクール形式288席)、中会議室×2、小会議室×2等
施設種類
- 劇場
- ホール
- 会議室
- コンベンション施設
業務領域
- 基礎調査、基本構想・基本計画段階
- 設計段階、施工段階