かみす防災アリーナは、神栖中央公園内に計画された地域の防災拠点であり、災害時の避難所機能と救援・救護スペース等の防災機能を持つ施設である。『「もしも」のときも、「いつも」のところへ。』というキャッチフレーズが示すとおり、平常時はスポーツや文化芸術活動などの場として、多くの人びとが集う施設として活用されている。主な施設は、アリーナ、サブアリーナ、プール、音楽ホール、スタジオ・トレーニング室、会議室・研修室、温浴施設、カフェなどである。
弊社は、神栖アリーナ内に設置された音楽ホールの設計・施工に携わった。300席の音楽ホールは、音楽が主目的であることから、舞台の壁、天井は固定の反射面とすることを基本としている。そのうえで、講演会、演劇等での利用のために、吊物・照明バトンを天井面の下に露出で設置している。また、天井と壁に開閉式のスリットを設け、舞台前方には引割緞帳、後方には巻取ホリゾント幕を設置している。側壁下部は幅の広い開口部とし、響きの調整と袖の見切り用パネルとして利用できるように計画している。
劇場椅子は、災害時の利用に配慮し、座面がフラットでひじ掛けを跳ね上げるとベッド代わりになるものが採用されている。
建築概要
- 所在地
- 茨城県神栖市 MAP
- 設計者
- 清水建設+梓設計 設計共同企業体
- 開館年
- 2019年
- 延床面積
- 20,145㎡
- 施設構成
- アリーナ、サブアリーナ、プール、音楽ホール、スタジオ・トレーニング室、会議室・研修室、温浴施設、カフェ
- 収容人数
- 音楽ホール:300名
施設種類
- 劇場
- ホール
- アリーナ
- 公園
- その他
業務領域
- 設計段階、施工段階