関東学院大学 横浜・関内キャンパス テンネー記念ホールTENNY MEMORIAL HALL

 関東学院大学が、発祥の地である横浜関内に高層建築の新キャンパスを設置した。地上 17 階に積層された立体キャンパスは、上層部に教室・研究室、中層部に大学と市民の交流連携機能、そして低層部に市民利用も想定した 654 席のテンネー記念ホールという名の講堂が配置されている。
 弊社は、テンネー記念ホールの舞台・客席の建築計画、舞台特殊設備などにおける設計の協力を行った。
 音響反射に優れた壁で囲われた空間としながら、舞台幕を設置し、プロセニアムの劇場空間へと転換できる計画とした。客席は舞台に立つ教員や演者を観客が取り囲む円形劇場を意識した円弧状に配置し、シューボックス型の空間に納めた。また、大学の授業で教室・講堂として利用することを踏まえ、壇上で発表者がプロジェクターなど映像設備や、照明・音響などの舞台特殊設備の基本的な操作を、演台のタブレットから簡易に行えるシステムを導入した。
 取り囲み型の客席を採用した講堂と、シューボックス型の響きを重視したコンサートホールを両立した、独自の劇空間を実現している。

建築概要

所在地
神奈川県横浜市中区万代町1-1-1 MAP
設計者
東畑建築事務所
開館年
2023年
延床面積
27,051.75㎡
収容人数
654席

施設種類

  • ホール

業務領域

  • 設計段階、施工段階